永田の塩 えん
「青切り塩たんかん」に欠かせないのが、屋久島の北西部、永田地区で作られている塩「永田の塩 えん」。この塩を作っているのは、「塩作りのわ」代表の渡辺忠さん。生まれ育った屋久島で自然と共有していける仕事を探して行き着いたのが、当時まだ誰もやっていなかったこの塩作り。塩の製造所の近くには、ウミガメ上陸日本一と言われる、いなか浜があり、真っ白い砂浜と美しくも青い海が広がっています。そこの海水を使い、一年を通して塩を作リます。
木を窯で燃やして海水を蒸発させる製法には、大量の木が必要です。一日で軽トラック一台分はサラッとなくなります。なので、「地杉等を島内から運び、窯に入る大きさにカットしたり、実際に塩を作るまでの準備が意外と大変なんだよ。」と渡辺さんは話します。
塩作りを初めて15年(2022年現在)、最初は大鍋一つで始めましたが、今では大鍋は2つになり、とても効率よく塩を作ることができるようになりました。
5日間火にかけてゆっくりと出来上がった塩は、雑味がなくまろやかで旨味を感じるので、「青切り塩たんかん」との相性はバッチリでした。。